ものづくりへの思いを貫いて。
2015年入社 基礎工学部 システム科学科卒
自分のアイデアが活かされ、形になる喜び。
錠剤にインクジェット方式で文字を打つことができる「IMS-300D」という機種の設計を担当しています。機種の仕様変更に際して、必要な部品の新規設計、既存部品の改良設計をするのが私の仕事です。設計業務では、まず部品のあるべき姿を構想し検討図を作成します。他の部品と組み合わせて干渉がないかを確認した後、設計図面を書き終え、実機にて組み込まれる部品がスペース上において問題がないか等を検討し、部品点数・納期等を考慮しながら発注の手配を行います。設計した部品が完成すると、社内の機械や納入先のお客様のところで調整を行います。
設計をする上では、自分が図面に描いたものが形になり、実機に載せて構想通りの結果が出た時にやりがいや達成感を感じますね。仕様変更の必要性に対応するのみならず、普段から自分なりに改良の余地を検討し改善を進めています。職場の先輩方から意見を求められることもありますし、実機を調整している方の意見をもとに改善を進めることもあります。自分なりに考えたアイデアが活かされて機械の動きが良くなったり、機能が向上したりするのを見るとついつい嬉しくなりますね。
自分なりのこだわりを持って、
ものづくりに挑む。
あるお客様先に初めて一人で出張に行くことになった時のことです。事前に、出張先でのスケジューリングをし、必要となる備品を先方に送らなければならないのですが、私はその段取りに追われて、本来すべき設計業務が遅れがちになっていました。職場の同僚にフォローいただき、なんとか事なきを得たのですが、その時の反省から、全体的なスケジュールを管理することを意識するようになりましたね。優先順位を立てて仕事をする大切さを学びました。
また、この時の経験から、私は何事も中途半端な姿勢で仕事をしてはいけないというこだわりを持つようになりました。設計者として設計ミスは絶対にしないことはもちろんのこと、設計する部品の組みやすさや取り付けやすさ、安全性など全ての面で妥協をしたくないと思うようになりました。これまでの慣例で問題がないからそのままにしておくということではなく、より良いものづくりのために、自分ができることを一つでも多く見出していこうとする姿勢が身についたと感じています。