科学的見地、手法を駆使して
より良い製品の創出に貢献。
カプセル技術開発
森田 恭朗
Yoshirou Morita
カプセル生産本部 技術開発部
2013年入社 工芸科学研究科 物質工学専攻修了

科学的手法を用いて
品質・生産に関する課題を解決する。

私の所属する技術開発部は、製造現場やお客様から上がってきた課題を分析し、改善策等の検討を行っています。原料から出荷に至るまでカプセル製造の全ての工程において、現場での対応が難しい技術的課題を他部署と連携を図りながら解決していくのですが、私はその中で新規原料の評価分析、製品の不具合調査などの業務に携わっています。カプセルに関することの他に、機械事業部と共同で錠剤のインクジェット印刷用インクの開発も行っています。

印刷工程の文字切れ等の原因を調査して改善策を検討したり、カプセルの新原料について生産現場での製造効率が上がる物性を有しているかを分析・評価したり、出荷されたカプセルの不具合について分離性や結合性を調査し原因を究明したりしています。包装材の代替品の検討や、お客様が要望するカラーをゼリー調整にて色合わせするカラーマッチングも行っています。仕事内容は多岐に渡りますが、製造を支える方々と密に連携し、世の中のニーズに応える製品を一緒になってつくり上げていくことにやりがいを感じています。クオリカプスのカプセルは日本のみならず海外でも使用されており、世界中の人々の生命・健康を支える製品づくりに携われる点も大きな魅力です。

製品化、特許出願という
大きな成果を得たインク開発。

入社して1年目の終わり頃、機械事業部が開発した錠剤インクジェットマーキング装置で使用するインクの開発を任されました。従来使用していたインクでは使用期限内で顔料が分離してしまうことが課題にあげられており、私は色素メーカーさんと一緒になって従来品に替わる代替材料を検討することから始めました。医薬品の原料として使用可能な代替材料の中から、有効使用期限を満たす材料を見つけ出すのは困難の連続で、インクの処方を設計し、実際に錠剤に印刷するという工程を何度も繰り返しながら製品化に向けた開発を進めていきました。

この開発は1年以上に及び、なんとか入社3年目の春に製品化に成功。インクについて特許出願するなど、大きな成果をあげることができました。開発を通じて、自分の未熟さを感じつつも、製品化という目に見える形で結果を得ることができ、大きな自信につながったと感じています。インクの開発は別バージョンのカラーを作成することになり現在も継続中です。これまで培った経験を活かしながら、無我夢中で新しいインクの開発に取り組んでいます。

08:15

出社。メールチェック、スケジュール確認

09:00

実験 (当日急ぎの依頼を受けたら、優先的に実施)

12:30

社員食堂で昼食&休憩

13:15

午前の実験の続き、インクジェットインクの開発業務等

16:00

実験結果のまとめ、報告書等の資料作成

17:30

翌日の実験内容の確認、帰宅

人を育てることに熱心な会社です。
一緒になって成長していきましょう。

専門性という1本の幹を伸ばしながら、その幹が太くなっていくに従って、多様な技術の枝葉が伸びていくようなイメージで成長していきたいと思っています。仕事は大変な時もあり、失敗をすることもあります。しかし、前向きに意欲を持って、失敗さえも糧にして成長していかなければと思っています。クオリカプスは、幅広い仕事を任せてもらえ、かつ周りの方々も成長へのフォローを惜しみなくしてくれます。今度は、私が教える側となって、新たに入社してくる後輩たちを育てていきたいと思っています。