グローバルな活躍をめざす。
2015年入社 理工学部 応用化学科卒
謎解き感覚で物事の原理を
究明していく仕事の魅力。
研究開発部の一員として、主に液体充填用ハードカプセルの開発プロジェクトに携わっています。ハードカプセルに液体を充填する際、隙間から液漏れすることやハードカプセルが変形してしまうことがあったため、液体充填はこれまでほとんどソフトカプセルが選ばれてきました。今、私が携わっているプロジェクトでは、液体充填しても液漏れと変形を起こさないハードカプセルを開発しようと研究しています。
ハードカプセルには、溶けやすさや強度など求められる基準がいくつもあり、すべての基準を満たすのは簡単ではありません。常に課題と向き合っており、さまざまなアイデアを駆使しても、なかなか状況を打開できないこともあるので、ハードカプセル開発の難しさを痛感する日々です。課題にぶつかった時には、分析結果を見つめ直し、正しくデータは取れているか、製造方法に問題はなかったか、文献調査に漏れがなかったかなど、問題を切り分けて多角的に原因を究明しなければなりません。この謎解きのような感覚で進めていく仕事が、私にはとても楽しく、答えにたどり着いたときは、大きなやりがいを感じられています。
海外での業務経験が
私の課題解決力を高めた。
ハードカプセルの評価装置をスペインの工場で導入検討するために、2週間ほど現地へ向かった時のこと。事前に準備はしたものの、現地で想定外のトラブルが発生してしまい、日本語の通じない環境で苦労した経験がありました。出張の期間は限られており、ただちにトラブルを解決しなければならないプレッシャーもありましたが、どこに問題があるのか落ち着いて確認し、工場のエンジニアに装置部品の加工を依頼。無事トラブルは解決し、当初予定していたデータを取ることもできたという出来事がありました。振り返ってみると、限られた条件の中で想定外の課題を解決する、という良い経験ができたと思います。
今後は、業務を通して多種多様な知識と経験を蓄積してステップアップし、研究開発員としてだけでなく、さまざまな分野で活躍できる人材になりたいと思っています。課題解決力やプレゼンテーション力につながる論理的思考力をさらに鍛え、自分が得た知識や経験を後輩にわかりやすく伝えられるようになることも目標です。また、海外拠点の社員と連絡を取ることや、海外出張の機会もあるので、語学力を高めてグローバルに活躍できる人材になりたいとも考えています。